なんとなくゆっくり休めてきたかな、と感じてきたころです。
反比例して、俺たちの不安は少しずつ蓄積してきた時期でもあります。
3週目のツイート(ツイッターより転載)
2023年4月3日(月)
彼氏の休職10日目でした。
今日は俺も疲れた……。て彼氏が家で待ってるっていうのは、気持ちの切り替えにもなりました。今日はひたすらNetflix観てたみたい。あと、猫のおやつを買いに行ったり、俺の郵便物を郵便局に持って行ってくれたそうです。
2023年4月4日(火)
彼氏の休職11日目でした。
久しぶりにピアノを弾いてたみたい。リクエストしたら「まだちゃんと弾けないから」って完璧主義。知ってる。
しめじを豚バラと油あげで包んで、すき焼きのタレで焼いた料理が美味しかった。彼氏にしては手の込んだ料理でびっくりして、写真撮り忘れました
2023年4月5日(水)
彼氏の休職12日目でした。
休むことの罪悪感を持つことと、休まないといけない状態であることの罪悪感があるそうです。
でも、今日は山中育樹園とあいあいパークと陽春園と園芸店巡りしたそうなので、彼自身もバランスをとれているのかもしれない(葛藤は続くね)
完全に休むモードになるのも怖いみたい。あくまで復職のための休職だって言い張るんで……
俺は猫を迎えてからずっとつけてなかった香水をつけて気分転換しました。背伸びしたペンハリガン。香りに気づいた同僚が「めずらしいやん」と声をかけてくれた。この香りが似合う器がほしいね
2023年4月6日(木)
彼氏の休職13日目を投稿してなかったので忘れないうちにポチポチ。 昨日は新卒後に入職した会社近くをドライブしたみたい。1年で転勤したけど、思い出深い土地らしい。元カレに会ってたんじゃないかとか俺は気にしたけど、詮索しませんでした。今、一緒に暮らしてるのは俺だし。
2023年4月7日(金)
彼氏の休職14日目でした。 今日は俺も昼から休みを取ったので、彼氏と中華料理のバイキングに行きました。たらふく食ったので夕飯を食べる気にならない…。帰ってきたら一緒にうとうとして、ぼんやり過ごしました。これはこれで、良いなあ
3週目の概要
完全に休むモードに入ることを、彼氏は良しとしていないと話してくれました。だからこそ規則正しい生活リズムを維持するのだと、意気揚々と話していました。俺はその顔を見て、やはり不安になったのです。彼氏にとって勤めている医療機関は、青春そのものであると彼から聞いたことがあります。苦楽を乗り越え、成長してきた思いがあるからこそ、絶対に復職したい思いがあるのだとも聞きました。
一方で業務内容も人間関係も大変な職場に違いないのです。俺は公的な医療機関に勤めていますが、彼の勤める民間の医療機関は規模こそ同じですが、システムが全く違うのです。彼の職場は人間関係が仕事の質と量に影響する、いわば村社会のようなもの。そこで村八分にされることは死(退職)を意味します。
休職という選択を取らざるを得なくなった彼氏を、彼氏の職場が受け入れてくれるか、本当にわかりません。もし受け入れられなかったり退職を推奨された時の彼氏の気持ちに寄り添うことが、果たして俺にできる者かという不安がありました。
2週目に引き続き、休職期間をどのように過ごすかに不安がある中で、彼氏が毎日帰ってきたら家にいる状況をポジティブに捉えようとしていたと思います。ツイートでは彼氏の様子を描いていますが、俺は俺でどのように彼氏に接したらいいかわからなくて、適応障害について調べたり、コミュニケーションの取り方をインターネットで調べたりしていました。そんな気分転換に、猫を飼ってからつけていない香水をつけてみたりしました。
彼氏も不安な気持ちは抱えながらも、今までできなかったことに手を出している様子でした。料理は日に日に凝ったものが食卓に並ぶようになりました。ピアノを弾いたり、平日の客が少ない園芸店に足を運んだり、1日中ネットフリックスを観るなど、彼氏曰く「贅沢な時間」を過ごすことができたようです。ちなみにこの時点で当初予定していた休職期間の期限が迫ってきたので、復職のタイミングをどうするか気にしていました。
彼氏は休職の4か月前から精神科クリニックに通院し、臨床心理士とのカウンセリングを同時に2週に1回受けていました。自分の気持ちや精神状態を話しながら、セルフコンパッションについて教えてもらったり、リワークについて申請を検討したりする機会となり、医療という観点では望ましい対応ができていたのではないかと思います。
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